2026年8月の福岡・USオークランド青少年訪問団派遣事業について、訪問団員(6名)のレポートをご紹介します。
次は4人目、福岡県立修猷館高等学校2年生の馬場さんのリポートです。
第51回 福岡・オークランド青少年派遣交流事業
私らしく、あなたらしく。オークランドで見つけた多様性
幼い頃から夢見ていたアメリカ・オークランド市への約1週間の派遣。たくさんの方々からの温かいご支援のもと、様々な学びと出会いがありました。今回は、そんな私の1週間をぎゅっと凝縮してお届けします。ぜひお楽しみください!
私は今回、ホストファザーが日系アメリカ人、ホストマザーは中国系アメリカ人の家庭にホームステイをさせていただきました。私のホストシスターは日本語を勉強しており、なんと私が訪問する1か月前には、日本に約6週間留学していました。ホームステイ中も「お互いにお互いの言語を勉強しよう!」ということで私が英語、ホストシスターが日本語で会話をするといったこともありました。
朝ご飯や夜ご飯の時間には家族みんなで食卓を囲みながら、たくさん話をすることができました。アメリカと日本の文化の違いやその日の出来事だけでなく政治や将来についても話しました。普段の何気ない空間の中で、自然な意見を聞くことができ、新たな考え方や価値観を学ぶことができました。
特に印象に残っているのは、私が日本で参加しているボランティア活動について話した際に、ホストシスターが「いつかそれをアメリカでもやりたいね」と言ってくれたことです。
自分が日本で行っていることに対し、国を超えて共感してくれる人がいることを、とても嬉しく感じました。そして、私たちはいつか「世界のために一緒に仕事をしよう」と約束しました。
私は学校での体験を通じて、「学校は社会の縮図」という言葉の意味を日本とはまた違った形で実感しました。
私はオークランド高校の校舎に足を踏み入れるその瞬間まで、「アメリカの高校=白人や黒人の生徒がほとんど」という偏見を持っていました。しかし実際には、自分がイメージしていた白人や黒人の生徒だけでなく、ヒスパニック系や自分と同じようなアジア系、そして複数のルーツを持つ生徒など様々なバックグラウンドの生徒がいました。その瞬間、正直、自分自身がいまだにそのような偏見を持っていたことに、とても驚いたのを覚えています。しかし同時に、このことは私にとって、オークランドの多様性を身近に感じられた、とても貴重な経験になりました。
次に授業ついては90分×4コマでした。日本よりちょっと長いアメリカの授業のお供は、「お菓子」。ホストシスターに勧められて、せっかくだからと私も挑戦しました! ガムやチップス、ましてや学食、お弁当まで美味しくいただきました。日本の高校なら先生に怒られること間違いなしなので、少し悪いことをしているようで、なんだか楽しかったです。 オークランド高校ではたくさんの生徒がフレンドリーに話しかけてくれたおかげで、国境や言語を越えてたくさんの友達をつくることができました。 放課後には、いわゆる「JK」らしく、ホストシスターやその友達とタピオカを飲みに行くなどして、たくさんの素敵な思い出もつくれました。
今回の派遣事業を通じて1番感動したのは、「ありのままの自分」をお互いに尊重し合える環境の温かさでした。 私は3日目の昼に“Oakland Pride Parade&Festival”というLGBTQ+に関するイベントにホストファミリーと訪れました。そこには虹色のものを身に着けた人がたくさんいて、自分のアイデンティティに誇りを持ち、周囲の人々もそれを自然に受け入れている温かい雰囲気がありました。何かを取り繕った「誰か」になるのではなく、その人がその人らしくいることを受け入れ、そして「いいね」と言える。そんな社会がとても素敵だと感じました。そのような「ありのままを受け入れる」という文化は、特別なイベントの中だけにあるものではありませんでした。学校では、生徒たちが自分のアイデアを積極的に発言したり、分からないことや疑問に思ったことを遠慮なく質問したりしていました。また街では「Have a nice day!」という言葉を何度も耳にしました。もしかすると、現地の人にとっては挨拶のような、ごく当たり前の言葉なのかもしれません。しかし、たった一度しか人生が交わらないかもしれない人の、その日の幸せを願う。そのマインドこそが、街全体の温かい空気につながっているように感じました。
最後に、この場をお借りして、今回の派遣事業を支えてくださった協賛団体の日本航空株式会社、ライオンズクラブ国際協会337-A地区2R・4R・6R、貝島記念国際青少年交流基金の皆さま、そして現地でも温かくご支援くださったOFSCAなどすべての関係者の皆さまに、心より感謝申し上げます。私が今回、このような素敵な経験や学びを得ることができたのは、この派遣事業に関わってくださったすべての皆さまのお力があったからこそです。今回の派遣で得た出会いや学びを一度きりの経験で終わらせることなく、これからの行動につなげていきたいと思います。そして、この貴重な機会を与えていただいたことへの感謝を忘れず、国や文化の違いを越えて人と人をつなぎ、より多くの人が互いを理解し尊重できる社会をつくるために、これからも努力してまいります。
それでは、これを最後まで読んでくださった皆さんも、Have a nice day! ――今日という日が皆さんにとって素敵な一日となりますように。
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