2026年7月の福岡・NZオークランド青少年訪問団派遣事業について、訪問団員(5名)のレポートをご紹介します。
今回は3人目、筑紫丘高等学校2年 渡邉さんのレポートです。
~渡邉さんのレポート~
私はこの研修での様々な体験を通して多くのことを学びました。その中でも最も印象に残っているのは、ホストファミリーとの交流です。ホストファミリーは、ホストマザーと7歳と3歳の男の子でした。ホストファミリーと生活することで、ニュージーランドの食事や洗濯など家庭ごとに根付く文化について学ぶことができましたが、そのことよりも、私はホストファミリーの一人一人の優しさや温かさに触れたことが最も印象に残っています。出発前の研修で、ホストファミリーによっては、あまり関わってこなかったり、食事が出なかったりすると聞いていました。ですが、実際はホストマザーは朝早くから起きて、朝食や昼ごはんのサンドウィッチを作って下さり、夜は私が食べたいと言った料理を毎晩作ってくれました。ホストブラザーは、まるで自分が兄弟であるかのように、仲良くサッカーをしたり、じゃれあって遊んだりしてくれました。
私は、このような経験を通して、本当に感動したこととともに、福岡市とオークランド市の姉妹都市の関係が40年も続いたのは、ひとりひとりの温かい交流から生まれる絆が広がっていったからであると思いました。この絆がこれからも続いていってほしいと心から思いました。
私は、ニュージーランドでの学校体験では、日本と異なる学校生活や現地高校生との交流をすることができました。
まず、私が体験入学したオレワカレッジは自分の受けたい授業を選ぶことができ、教室ではほとんどの授業は自由席でした。まだ高校生なのに大学のようなスタイルで授業を受けていて、私はとても衝撃を受けました。
また、私は主に数学、日本語、英語、体育などの授業を受けました。どの授業でも感じたのが、日本と違って、教室の壁や天井に写真や飾りがたくさん貼ってあって、とてもにぎやかでした。日本語や英語の授業は特ににぎやかで、楽しい雰囲気でした。全体的に気持ちをリラックスして受けられる授業が多かったです。
そして、生徒と先生の距離が近いと感じました。日本と比べると、日本は、今までは先生が話して生徒はペンを動かすという授業スタイルであったけれど、最近は、ニュージーランドのようにカジュアルな雰囲気のペアワークやグループワークが増えてきたと感じています。
私のホストファミリーは、前述のとおり、ホストマザーと7歳と3歳の男の子2人でした。
男の子2人は、初日から私に気兼ねなく話してくれて、一緒にサッカーをしたり、映画を見たりしたので、会話をする機会がとても多くなりました。
初めの2日間は、話すスピードが速く感じて、あまり聞き取れずその場の状況から判断して曖昧な返答をすることが多かったです。でも、何度も会話をするうちに、正確に聞き取り、会話の流れに合った返答ができるようになったり、冗談を言い合ったりできるようになりました。
そして、ホストブラザーと遊ぶ時間が本当に楽しく有意義なものになりました。
また、ホストマザーは私の話を丁寧に聞いて返答をして下さったので、自分の言葉が通じて、英語で会話ができているという自信がつき、それが学校生活や訪問先でも役立ちました。
現地高校生との交流も本当に良い経験になりました。私のバディのセスはとても親切で、私が学校生活で困ったら助けてくれました。セスの周りの男子とも喋るうちに感じたのは、国が違っても盛り上がる話題は似ているということです。国を超えて共通する話題で盛り上がる経験を通して、異なるバックグラウンドを持っていても気持ちが通じることへの喜びを感じた一方で、現地高校生同士の会話は話すスピードがとても早く、少ししか聞き取れませんでした。
ネイティブの言葉を正確に聞き取り、会話を楽しむためにも、ニュース英語を速度を上げて聞いたり、現地で用いられる英語の表現を学んでいきたいです。
ニュージーランドで生活し、学校に行くなかで様々な違いを発見しました。
まず一つ目は、時間への考え方の違いです。バスは指定された時間に来ないことが多く、他の訪問団員は20分待ってもバスが来ませんでした。また、学校では、授業が始まる5分前にはほとんど教室に誰もおらず、1、2分前に歩いて教室に入ってくる人が多かったです。
国による時間への考え方の違いを実際に体感して、日本で生活しているとあたりまえである時間に余裕を持って行動することや公共交通機関が時間通りにくることがあたりまえではないと身に染みて感じました。そして、異文化を深く理解するためには、このような違いを認め、自分のあたりまえを押しつけないことが大切であると思いました。
二つ目は、食文化の違いです。この研修中に食文化について驚かされることはたくさんありました。その中で1番印象に残っているのは「丸かじり」です。学校では、日本と違い、多くの生徒の弁当が一般的な仕切りがないタッパーで、その中に丸ごとにんじん一つや丸ごとりんご一つなどの丸ごとの野菜や果物が入っていました。なんと生徒たちは、その野菜や果物を味付けもなしに丸かじりしていました。にんじんを皮ごと生で食べる人も多かったです。私は、仕切られた弁当箱にご飯やおかずが入っているのがふつうであると考えていたので、本当に驚きました。とても新鮮な経験で、ニュージーランドの文化を肌で感じることができました。
私たち訪問団は、オークランドミュージアムとオークランド市役所と在オークランド日本国総領事館に訪問しました。
オークランドミュージアムの訪問では、ニュージーランドに定着している動物や昆虫や戦争の歴史まで様々な分野を見て読んで学ぶことができました。私が特に印象に残ったのは、戦争のブースです。私は海外に行った経験がなかったので、戦争について日本の視点でしか理解していませんでした。この訪問でニュージーランドの視点から見た戦争の歴史について学ぶことで、物事を自分と異なる視点から多角的に見ることの大切さを改めて考えさせられました。
オークランド市役所の訪問では、市議会議員のボー・バーンズさんの話を直接聞くことができました。ボー・バーンズさんは、学生時代に福岡にホームステイをされた経験があります。その経験をもとに、このような事業に参加する意義やホストファミリーと連絡をとり続けることの重要性を教えてくださいました。
また、市役所の訪問では、急に歌を歌わなければならなくなったことがとても印象に残っています。一緒に出席した品川区の団員の約40人がお礼の歌を歌ったことで、私たちも歌を歌おうとなりました。突然のことで、驚きはしたものの、研修期間中に様々な出来事を経験したため、全然緊張せずに歌うことができました。
そして、在オークランド日本国総領事館の訪問では、箕谷総領事が私たちを温かく迎え、領事館の仕事内容や自身の経験などを詳しく教えて下さいました。国際協力の仕事に興味がある私にとって、領事館の訪問は、これからの自分の進路を明確にし、就く仕事について深く考える本当に良い機会になりました。
私は、MoU式典のような公的な式典に参加したのは初めてで、普通に生活していると絶対に経験できない貴重な体験ができたと思います。文書に署名する場面や議員の方々が話をする場面に自分が実際に同席して、自分が福岡市とニュージーランドをつなぐ最前線にいると強く感じ、福岡の親善大使としての責任を再認識しました。
また、式典の準備に携わることで、式典はたくさんの人の協力や綿密に組まれた計画によって成り立っていると知り、注目を集めないところで事業を支えている人たちに感謝し、しっかりと目を向けることの大切さに気づかされました。
この貴重な経験を通して学んだことを、自分自身の将来に生かすだけでなく、周りの人達にも共有していきたいです。
私はこの研修を通して、英語をアウトプットする力が特に成長したと思います。
ニュージーランドに着いてすぐは、緊張や慣れていないこともあり、頭では返答が思い浮かんでいるのに言葉にできないときや自分から喋っても発音が上手くできていなくて、相手に伝わらず気まずくなるときが多かったです。だけど、めげずに何度も話したり、持ってきた英語の本でフレーズを覚えたりしたことで、会話が通じて話が弾む場面が多くなりました。それが自信となり、初めはこれを話そうと頭の中で決めて話題を振っていたのが、自然と言葉として出てくるようになりました。
このような成長を感じた一方で、課題も多いと強く感じました。現地高校では、アジア系の生徒もたくさんいるので、私が短期留学で来たと知らずに、ネイティブのスピードで話してくる人が一定数いました。私はそのスピードに全然ついていけず、ゆっくり話してほしいと聞き返しながらコミュニケーションをとっていました。私は、自分の実用的な英語力の低さを強く感じました。これからは、この経験をバネにして、テストで通用する英語力だけでなく、現地でコミュニケーションをとるための英語力をつけていきたいです。
これから本事業に参加する方は、準備に何をすればいいかや現地では何をすればいいか悩んでいると思います。ぜひ次のことを参考にしてほしいです。
まず、準備では、以下の2つのことをおすすめします。
1つ目は、基礎的な受け答えのフレーズや質問の聞き方を覚えておくことです。難しいフレーズや単語を勉強することも大切ですが、実際現地に行くと、覚えておいたことが全然出てきませんでした。それより、短く簡単な受け答えの方が使う頻度が多く、準備をしていたことで1パターンにならない受け答えができるようになります。
2つ目は、ニュース英語や倍速の英語の音声を聞くことです。現地の人の話すスピードは、学校のリスニングとは比べものにならないほど早いです。そのスピードに少しでも慣れておくと、現地に着いてからたくさんの人とコミュニケーションがとれて、研修がとても充実すると思います。
そして、現地では、自分から積極的に行動することと、研修中に考えたことや感じたことをメモすることを大切にしてほしいです。研修中は、1日1日が本当に大切なので、その瞬間に感じたことを忘れないようにメモや日記を必ず書いてほしいです。
最後に、研修ではたくさんのことを学び成長することも大事ですが、気負うことなく全力で楽しんで下さい!
本事業を計画、実施してくださった、福岡市姉妹都市委員会の皆様、私たちを様々な方面からサポートして下さった協賛企業・団体の福岡ニュージーランド友好協会様、株式会社大韓航空様、公益信託 貝島記念国際青少年交流基金様、一般財団法人自治体国際化協会様、心より感謝申し上げます。
そして、渡航前にたくさんのサポートをして下さった平瀬さん、私たちの研修が安全で充実したものにして下さった添乗員の中村さん、渡航前や現地で私たちの統率をとり、本事業を実りのある楽しいものにして下さった田中さん、本当にありがとうございました。
最後に、一緒に事業に参加し、たくさんの経験を共にした訪問団員のみんなありがとう。











