2026年7月の福岡・NZオークランド青少年訪問団派遣事業について、訪問団員(5名)のレポートをご紹介します。
3人目は、東福岡高等学校2年 小栗さんのレポートです。

私が今回の派遣で最も印象に残ったことは、日本語の授業を受けたことです。もともと私は、現地の学校に通い、ニュージーランドの教育について実際に知りたいと思い、このプロジェクトに参加しました。日本語の授業では、普段は無意識に使っている日本語を、英語を通して文法や意味を一つひとつ考えました。いつもあたり前に使っている日本語を、他の言語の視点から見る貴重な時間に、不思議な感覚と面白さにワクワクしました。
この経験を通して、言語を「使う」だけでなく、「なぜそうなるのか」を考えて学ぶことの面白さを知ると同時にニュージーランドにいながらも日本語という言語から見る日本の文化を学びました。「です」「ます」などの敬語は、日本の上下関係の文化を表します。もともと興味を持っていた教育について、さらに深く考えるきっかけとなり、将来は日本語や英語などの言語教育にも関わってみたいと思うようになりました。今回の派遣は、私の将来の可能性を広げてくれた大切な経験でした。

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私が特に感じた日本の学校との大きな違いは、生徒の自主性を重視しているところです。なぜなら、生徒が日本の大学のように自分自身で教科を選ぶところや、学校のルールが厳しくなく何事にも生徒がしたいことにはあまり先生が関与しなかったからです。例えば、昼食を食べるところが自由だったり、休み時間体育館で遊ぶ時も先生の姿が見当たらず、生徒のみという光景が珍しくなかったです。日本では、暑さもありますが生徒のみでは危険だからと何かをするとき先生が必ずついています。
また、先進的な教育が進んでいると感じました。授業ではパソコンを使う機会も多く、二次元バーコードを使ったゲーム形式の活動など、楽しみながら学ぶことができました。その一方で、ノーデバイスデーといったある一定の間隔でスマートフォンなどの電子機器を使うことを禁止する日を作るなど、子どもが電子機器に依存しないように工夫がされていました。

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 ホームステイでは、ホストファミリーと食卓を囲みながら一日の出来事を語り合ったり、休日にはラグビー観戦やファームで動物と触れ合いました。特に、現地の人と会話する時、最初は英語が思うように出てこず悔しさもありましたが、言葉だけでなく表情や身振りを交えて必死に伝えようとする中で、「正確さ」よりも「相手に届けようとする姿勢」が関係を築く鍵になるのだと実感しました。
また、現地の生徒とのバレーボールでは、スパイクに挑戦して失敗しても「ナイストライ」と笑顔で声をかけてもらい、その一言に救われるような思いがしました。失敗を否定せず挑戦を認める雰囲気があり、自然ともう一度やってみようという気持ちになれました。さらに、理科の実験や技術の授業でも積極的に参加させてもらい、自分から動くことで学びが広がっていくことを実感しました。こうした経験を通して、環境が人の挑戦する姿勢を大きく後押しするのだと感じました。

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日本とニュージーランドの違いを二つ紹介したいと思います。
一つ目は、交通面です。日本ではあまり見ることのできない「ラウンドアバウト」という、ドーナツのような形をした交差点がたくさんありました。その背景には、ニュージーランドの人口密度の低さがあります。ニュージーランドは、国土の広さに対して人口が少なく、「人間より羊の方が多い」と言われるほどです。そのため、日本のように交通量が多い場所が少なく、信号機を多く設置する必要がありません。また、信号機の設置や電力にかかる費用を抑えることができます。
二つ目は、子どもを大切にする方法の違いです。日本もニュージーランドも子どもにやさしいですが、その親切さを感じる場面が違いました。日本では、見守り隊や先生が子どもの安全を気にかけるなど、安全面から子どもを大切にしていると感じます。一方、ニュージーランドでは、ショッピングモールで子どもにバナナが無料で配られていたり、30ドル以上買い物をすると、子どもが楽しめるおもちゃをもらえたりするなど、子どもが楽しめる仕組みが街の中にたくさんありました。このように、日本は「子どもの安全を守る」という面で、ニュージーランドは「子どもが楽しめる環境をつくる」という面で、子どもを大切にしていると感じました。

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 私は、オークランド博物館とニュージーランドのスタートアップ企業を訪問し、ニュージーランドの特徴や日本との違いについて多くを学びました。
オークランド博物館では、ニュージーランドの人々から見た世界の歴史や、マオリ文化について学び、日本とは異なる歴史や文化の捉え方を知ることができました。
また、スタートアップ企業では、ニュージーランドの働き方の自由さを実際に見ることができました。例えば、社内に卓球台があったり、犬を会社に連れてきたりするなど、リラックスして働ける環境がつくられていました。その理由として、多様なアイデアが必要とされるスタートアップでは、固定された考え方にとらわれず、柔軟な発想を生み出すことが重要だからだと聞きました。

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青少年交流についてのMoU式典に参加して、福岡市とオークランド市が40年という長い間交流を続けてこられたのは、これまで多くの人々が交流を支えてきたからだと改めて実感しました。
実際に両市の関係者が集まり、お互いの文化を披露する場面では、マオリのポーフィの迫力に圧倒されました。最初は驚きましたが、見ていくうちに、ニュージーランドの人々が長い間大切に受け継いできた文化の神聖さや、その文化を守ってきた人々の思いを強く感じました。そして、これまで文化を守り、受け継いできた人々への感謝の気持ちが生まれました。
今回の経験を通して、私もこれから、福岡市とニュージーランドをつなぐ存在になりたいと思います。

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今回の派遣を通して、私は「英語力」と「自分の意思を伝える力」が成長しました。
まず、英語力については、最初は思うように英語が出てこないこともありましたが、現地で英語を使い続ける中で、日が経つにつれて少しずつ自分の言いたいことを英語で伝えられるようになりました。短い期間でも、英語を実際に使う環境に身を置くことの大切さを実感しました。これからも現地で出会った高校生とメッセージや電話で交流を続けながら、さらに英語力を伸ばしていきたいです。
また、自分の意思を伝える力も身につきました。ホストファミリーは忙しく、朝食が用意されないこともありました。また、自分が何をしたいのかを伝えなければ、なかなか新しい経験につながりませんでした。せっかくニュージーランドに来たのだから、より多くの経験をしたいと思い、自分から「これがしたい」と伝えるようになり、自分から行動する大切さを学ぶことができました。

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これからニュージーランド派遣に参加する皆さんには、どんどん挑戦してほしいです。挑戦というと、大きなことをするイメージがあるかもしれません。しかし、私にとっては、ホストファミリーに「朝食が欲しい」と伝えたことも一つの挑戦でした。
最初は、英語で自分の希望を伝えることに緊張しました。でも、せっかくニュージーランドに来たのだから、自分から行動しなければ何も始まらないと思い、勇気を出して伝えました。その経験から、小さな一歩でも、自分から行動することが新しい経験につながると学びました。
現地では、英語を間違えることを恐れず、やってみたいことや伝えたいことがあれば、どんなに小さなことでも挑戦してください。短い期間だからこそ、受け身にならず、自分から一歩踏み出して、たくさんの経験を楽しんでほしいです。

 今回、私がニュージーランドでたくさんのことを学び、さまざまな人と出会い、新しいことに挑戦できたのは、事前研修から現地での活動まで、多くの方々が支えてくださったからです。現代では、インターネットを通して簡単に世界の様子を知ることができます。しかし、現地でしかできない経験がたくさんありました。実際に英語を当たり前に使う環境で生活したことをはじめ、神聖なマオリのポーフィリに参加させていただいたことなど、一つひとつの経験を通して、この貴重な機会が多くの方々の努力と想いによって成り立っていることを実感しました。そして、いつも私を応援してくれた家族にも感謝しています。準備や活動で忙しい時も温かく見守ってくれたおかげで、安心してニュージーランドへ行くことができました。私はこの経験を、これからの活動や周りの人への行動につなげていきたいです。そして、いつか私自身が、誰かの挑戦を支えられる人になりたいと思います。

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最後になりましたが、協賛・助成をいただいた福岡ニュージーランド友好協会様、株式会社大韓航空様、公益信託 貝島記念国際青少年交流基金様、一般財団法人自治体国際化協会様、貴重な経験をありがとうございました。
そして、今回のニュージーランド派遣を支えてくださったすべての皆様に、心から感謝申し上げます。
本当にありがとうございました。