2024年8月15日~24日の期間で派遣した福岡・イポー青少年訪問団派遣事業について、訪問団員(7名)のレポートをご紹介します。
今回は7人目、最後のレポートになります。
修猷館高等学校2年生・渡邉さんのレポートです。
多民族国家であるマレーシア
今回のプログラム中マレーシアの食事の種類の多さに驚きました。日本にもいろいろな国のレストランがありますが、マレーシアほどは私たちの生活に根付いてはいないと思いました。
マレーシアは、東南アジアに位置する多民族国家であり、その社会は多様な人種、宗教、言語が共存しています。そのため、いろいろな国の料理があり、日常生活になじんでいます。
私は日本とは違った多文化であるマレーシアの食文化についてレポートで伝えたいと思います。
マレーシアにはいろんな国の料理があり、香辛料をふんだんに使った味わい豊かなバラエティが特徴的です。また、マレーシアは、イスラム教の人が多いので、食文化もイスラム教の影響を強く受けており、豚肉を使わない食事がほとんどです。実際私は今回の滞在期間で1度も豚肉を食べることはありませんでした。私がマレーシアで食べた料理は基本的に全部辛かったです。一方でデザートはとても甘かったです。こんなに甘いもの食べたことないって思うほど甘いものもありました。ココナッツを使ったデザートがほとんどでした。そして、お店でアイスティーやアイスコーヒーを頼むと何も言われずにミルクとシュガーがたくさん入っています。お茶やコーヒーの苦味が感じられなくなるほど甘かったです。またペットボトルに緑茶と書いてあるものでもとても甘かったです。
マレーシアでは朝食から夕食まで外に食べに行くのが一般的です。私もホストファミリーのおかげで朝からいろいろな料理を食べることができました。
小さなお店がたくさん並んでいるところで家族それぞれが好きな料理を頼んでテーブルで一緒に食べました
マレーシアは主にマレー系、中華系、インド系と様々な国の料理があり、お互いに影響を及ぼし合っています。
ここで、私がマレーシアで食べた美味しかった料理を紹介します。
これはロティ・チャナイというマレーシアのストリートフードとしての人気の料理です。インド風のナンのような薄いパンをカレーにつけて食べます。
これはロティ・ティシュでロティをさらに薄くしてカリカリに焼いたものです。コンデンスミルクがかかっていて甘くて美味しいです。
これはラクサです。マレーシアやシンガポールを代表する麵料理です。魚介の味と酸味があっておいしかったですが、とても辛かったです。
これはマンデイライスでアラブの料理です。ご飯にも味がついていてチキンとスープと一緒に食べるとおいしいです。香辛料はかかっているけど全然辛くありませんでした。
これは中華料理です。日本では見ないような中華料理がたくさんありました。驚いたのは、マレーシアでは豚肉を食べない人が多いので酢豚に豚肉ではなく鶏肉が使われていました。
また、マレーシアは熱帯気候なのでさまざまな種類の新鮮なフルーツを楽しめました。日本ではなかなか見かけることがないフルーツをたくさん食べられて楽しかったです。
例えば、「フルーツの王様」と呼ばれるドリアン。マレーシアでは人気のフルーツのようです。私のホストファミリーもドリアンが好きで食べる機会がありました。独特な匂いが強烈で、食べてみるとクリーミーな味がしました。私はどうしても匂いがダメだったのですが、ホストファミリーはおいしそうに食べていました。
またランブータンも食べました。ライチみたいな味がして美味しかったです。マレーシア諸島原産のフルーツで、熱帯地域で栽培されています。
このようにマレーシアでは日本では食べることができないようないろいろな料理やフルーツを食べることができました。多民族国家であるマレーシアならではの食文化だと思います。
振り返って
今回が私にとって初めてのホームステイでした。うまく行かなかったこともありましたが、日本では知ることができないリアルな文化や生活習慣を体験できる貴重な機会でした。ホストファミリーが私をいつも気遣ってくれて楽しい日々を過ごせることができました。新しい価値観や考え方を知ることができ、自分自身の視野を広げることができました。そして、もっといろんな文化や価値観を知っていきたいと強く思うようになりました。これから自分とは異なる文化や考え方の人と接する時に今回の経験を活かして相手の文化を尊重し、受け入れていきたいと思いました。最後に今回のイポー派遣事業に協力してくださった皆様本当にありがとうございました。