2025年8月の福岡・アトランタ青少年訪問団派遣事業について、訪問団員(8名)のレポートをご紹介します。

今回3人目、上智福岡中学高等学校3年 小田さんのレポートです。

-テーマ-
アトランタ市の都市形態について

 

1. テーマを選んだ理由
私がアトランタ市を訪問する前から、アトランタ市は福岡市と同様「自然と調和した都市」という印象がありました。アトランタ訪問後、実際にはどうだったかを記録に残します。


2.〈自然〉
アトランタの自然といえばアトランタ植物園やピードモント公園が有名ですが、日常生活にも緑があふれています。例えば、私たち派遣団員が訪れたノースアトランタ高校は11階建ての建物を有しており、その周りには森林が広がっています。学校のビルの中からすぐそばの大きな池を見渡したとき、亀を見つけたこともありました。身近なところに自然を感じさせるものが多くあり、不思議に感じると同時に心が温まりました。
さらに、ホストファミリーと訪れたアトランタの中心部に位置する名門大学・ジョージア工科大学でも多くの木が植えられていました。

どちらもノースアトランタ高校正面出口前(木の間に川が見えます)
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ジョージア工科大学
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また、ホームステイ先の家の周りにも緑を見渡すことができ、鹿を見つけたこともありました。市街地であっても各車線の間に木が植えられていたりとアトランタ市は先駆的な自然と調和した街だと感じました。
そして、ホストマザーからアトランタ市は環境に優しい取り組みがなされていることを教えてもらいました。その取り組みというのは、環境保護のため高速道路で人数ごとに車線が異なるというものです。具体的には、複数人で乗る車は比較的空いている車道を使うことができます。大人数で一つの車に乗ることで環境への負荷を減らすという目的のもと行われていました。

ホームステイ先で出会った鹿 (近くには小川もあり、水遊びができます。)
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3.〈都市〉
学校が11階建てということからも分かるように、一つ一つが日本とは比べ物にならないほど大規模です。例えば、アトランタ市役所は14階建てで、歴代の市長や世界大会のときに使用したアメリカンフットボール等が展示されていました。建物の中を回る中で、アトランタ市の豊かな歴史や文化を味わうことができました。
特に、アトランタ市の観光名所であるアトランタ水族館は世界有数の規模を誇ります。本施設で最も大きい水槽を正面で見ると、非常に大きいことがわかりますが、その後出会う水槽が一つの大きな水槽の一部と知った時は大変驚きました。

アトランタ市役所 (市職員から説明を受けています)
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コカコーラ博物館 (施設周辺は芝生で覆われています)
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アトランタ市は都市と自然が融合した場所で、活発な街の雰囲気に刺激を受けると同時に、ほっと一息つける場所でもあります。この街並みは福岡市にも通ずるところがあり、両市を重ねながらアトランタでの滞在を満喫していました。とくに、両市とも動物園・植物園・水族館を有する大都市であり、忙しい日常から離れて心を休めることができる名所が多くあります。


4. 最後に
アトランタ市と福岡市の両市は共通点が数多くあります。特に、今回あげた「自然と都市」という共通するテーマは、今だからこそ世界が目指すべき都市形態です。その点で両市とも世界をリードする存在だと感じました。今回のアトランタ派遣事業を開催するにあたって、協力して下さった、デルタ航空会社様、株式会社大韓航空様、本当にありがとうございました。