平成30年1月に開催された第43回英語弁論大会で見事USオークランド賞を受賞した,福岡高校3年の日高すみれさんより,US・オークランド市ホームステイ体験レポートが届きましたのでご紹介します。

 

 今日は、私の2つ目の家族の話をしようと思います。

 お父さんのDarrelは甘いものが大好きな、とても優しい人です。お母さんのLisaは笑顔がかわいくて明るい人です。お姉さんのSaraはお茶目で、よく私を笑わせてくれます。彼氏のKevinとも仲が良くて、素敵なカップルです。そして私と同い年のEmilyはアニメとゲームが大好きで、絵が上手な、温かい子です。 

 アメリカにいる私の第二の家族は、初めてアメリカに来て緊張していた私を優しく迎え入れてくれました。

 福岡で見る風景とはまるで違う風景。周りを見れば私と肌や瞳や髪の色も違うような人々で溢れ、日本のそれより何倍も広い道路に左ハンドルの車が並び、心なしか空の色や日差しまで違って見えました。

 アメリカでの滞在中、いろんな所に連れて行ってもらいました。ゴールデンゲートブリッジ、アルカトラズ島等々。どれか1つに絞れないほど楽しい場所でした。

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 でも不思議なことに、PCとにらめっこしながら報告書を書いている今、思い出すのはEmilyやSaraと一緒にTV番組を見たこと、お互いの学校について話したこと、「アップルパイにアイスのせないの!?」とびっくりされたことにびっくりしたこと、Emilyの友だちとゲームをしたこと、SaraやKevinに英語のスラングを教えてもらったことなど、そんな何でもないような思い出です。改めて、アメリカでたくさんの人に出会ったんだなあと思います。

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 そして私が一番素敵だと思った方はオークランド市長のMs.Schaafです。オークランド市について誇らしげに話されたり、私がバスケをすると聞いて、Golden Warriorsが優勝したときの指輪をはめてくださったり、「来年こそは機会があったら福岡市を訪問するわ!」とおっしゃったその気さくさが印象に残っています。

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 グローバル人材とは、リーダーシップと英語力があって広い視野を持つ人?本当にそうでしょうか。私がオークランド市で出会った全員は考え方や好きなことも違って、それでも一緒に暮らしていました。そのままでいい、と私は思います。『グローバル人材』の典型にはまらなくていい、と。リーダーシップや英語力がなくても、視野が広くなくても、自分が好きなことをして、誰に何を言われても自分の考えを変えたり、無理に他人の意見を受け入れる必要なんてないと思いました。それが『自分』というものだし、それぞれの個性だからです。そんな自分に自信を持ってさえいれば、外国に行ってもそこの人と仲良くなれるんじゃないでしょうか。今、海外に出て行きたくても不安だと思っている人は、どうか怖がらないでください。人前に立てる素晴らしい人間である必要はありません。自分に自信を持てればそれで十分だと思います。

 最後に、私の人生が変わるような経験をさせてくださった協賛の方々、福岡市役所国際課の方々、両親、ホストファミリーのKinoshita Familyに感謝を伝えたいです。ありがとうございました。

福岡高校 3年 日高すみれ

 

 US・オークランド市でのホームステイを通して,たくさんの素敵な出会いを経験し,自信を得た日高さん。これからもUS・オークランドの魅力をたくさんの人に伝えて下さいね!