福岡・アトランタ青少年訪問団派遣事業」5年ぶり再開!(Part 2)

2024年3月22日(金)~ 30日(土)、福岡・アトランタ青少年訪問団派遣事業の後半の内容を報告します!(Part 2)

アトランタ市役所などを訪問
水曜日は、まずは福岡市の親善大使としてアトランタ市役所を訪問しました。ご存じの方も多いと思いますが、アトランタは映画の舞台で有名で、アトランタ市役所もマーベル映画の「ブラックパンサー」のロケ地にもなりました!
市役所の正面玄関

市役所の正面玄関
市役所ツアー
市役所ツアー

 

アトランタ市長室国際部の担当者が市役所のツアーをしてくださり、アトランタ市政の歴史などについて詳しく教えていただきました。アトランタ市は過去に、南北戦争などで2回の大火災に遇い、ほぼ全焼となってしまいました。その戦争の灰から町を作り直し、以来、市章が不死鳥になったそうです。

有名なアーティストの作品も沢山
有名なアーティストの作品も沢山
国際部副部長がアトランタの国際活動を紹介
国際部副部長がアトランタの国際活動を紹介

 

市役所のツアーと表敬訪問の後は、オリンピック公園へ移動しました。1996年の夏季オリンピックの折に建てられた、ダウンタウンにある公園で、独立記念日にはコンサートや花火などのイベントが開催されます。広場には、賞を受賞したアスリートの彫刻などがあり、すぐ近くにワールド・オブ・コカ・コーラやアトランタ水族館などもあります。公園にはあまり時間をかけず、訪問団員のホストファミリー一押しのお店が近くにありましたので、そこで昼食をとることにしました。

その昼食は「アトランタブレックファストクラブ」という、アトランタ名物の専門店でした。ピーチコブラーやフライドチキンなどはもちろん、各名物を取り入れた斬新な料理もありました。今回は、みんなでいろんなものをシェアし、ピーチコブラー載せのフライドチキンなどをいただきました。一見したところ、デザートなのかメインなのかよくわからなかったですが、食べてみるとその甘くてからい絶妙なバランスが美味しくてたまらなかったです!全員あっという間に完食しました!

春なのにすっかり晴れて夏気分
春なのにすっかり晴れて夏気分
ブレックファスト 意外な料理もありましたよ!
ブレックファスト 意外な料理もありましたよ!

 

次は満腹状態で「ワールド・オブ・コカ・コーラ」を訪問しました。本事業は、「コカ・コーラ ボトラーズジャパン株式会社」にご協賛いただいていますが、本施設は、本社がアトランタ市に所在するザ・コカ・コーラカンパニーの企業博物館になっており、コーラの歴史やグッズ、世界のコカ・コーラの試飲、ボトルの工程を再現した施設などもありました。4D映画も上映されて、一日あっても回れないほど大きい博物館です。もちろん、世界のコーラの試飲ゾーンを目指して駆け足で回りました。甘い、酸っぱい、苦い。。。
様々なソーダがあり、日本であまり口にできない味も大量!最後に、ここでしか買えないお土産を買ってこの日の各所訪問は終了しました。

どんな味のコーラがあるかな?
どんな味のコーラがあるかな?
日本語のポスターも飾ってありました
日本語のポスターも飾ってありました

 

ワールド・オブ・コカ・コーラの後は、訪問団員はノースアトランタ高校でホストブラザー・シスターと合流し、それぞれのホストファミリーのもとへと戻りましたが、早いもので、この日がホストファミリーと過ごす最後の夜になりました。一家団欒で食卓を囲んだり、遅くまでゲームをしたり、最後の最後までアトランタの家族との時間を満喫したことと思います。
そして木曜日、ホストファミリーとの別れの朝を迎えました。涙や笑顔、それぞれが色々な想いを抱いていたと思いますが、ここで築いた絆や思い出は一生の宝物になったに違いありません。

アトランタでの活動最終日は、ノースアトランタ高校からバスに乗り、在アトランタ日本国総領事館の表敬訪問に向かいました。在アトランタ日本総領事館の管轄区域には、アトランタのあるジョージア州以外に、アラバマ州やノースカロライナ州、サウスカロライナ州が含まれます。お迎えいただいたのは前田総領事でした。外交の仕事についてはもちろん、日本人としてアメリカに住む・働くための心構えなどとても有意義なお話をしてくださいました。倉島副領事からも、ご自身のアメリカの大学での経験や、チャレンジすることの大切さを伺うことができました。

前田総領事と記念写真
前田総領事と記念写真
倉島副領事のお話に夢中!
倉島副領事のお話に夢中!


総領事館への表敬訪問の後は、マーティン・ルーサー・キング・ジュニア国立歴史公園に移動しました。アトランタと言えば、公民権運動で有名です。その中心にはマーティン・ルーサー・キング・ジュニア牧師がいました。
この国立歴史公園には、公民権運動指導者であったキング牧師の生家や彼が牧会した教会、埋葬地、展示物などがあります。公園というより、地域の一部になっており、一日あっても回り切れない広さです。

見るところが多くて時間が足りませんでした!
見るところが多くて時間が足りませんでした!
アトランタの衝撃的な歴史を勉強
アトランタの衝撃的な歴史を勉強

 


午後は、本事業の協賛企業である「デルタ航空会社」の本社を訪問しました。本社では、日本地区の大隅社長がお迎えくださいました。大企業の本社と言うと、漠然と大きな建物をイメージする方が少なくないと思いますが、こちらは「町」といった方が相応しいかもしれません。世界各国の方々が行き来し、とても賑やかな環境の中で、ワークスペースと食堂以外にも、ジムやコンビニ、クリニック、薬局などがありました。家に帰らなくても生活できそうでした。

敷地内はきれいな緑もいっぱい!
敷地内はきれいな緑もいっぱい!
一日の社員生活を紹介
一日の社員生活を紹介

 

お昼は本社の食堂で、社員さんに混ざって昼食をいただきました。美味しい社食を食べながら、大隅社長には、訪問団員の進路相談に乗っていただき、素晴らしいアドバイスをいただきました。また、アトランタ本社やニューヨークで活躍中の日本人の社員の方からもお話を伺いました。ご自身の高校時代の海外でのホームステイ(留学)がきっかけになり、海外に目を向け、現在のアメリカでの生活に繋がっていることなどを伺いました。とてもとても有意義な昼食の時間になりました。

コックピットで記念写真
コックピットで記念写真
747エクスペリエンス
747エクスペリエンス

その後、デルタフライトミュージアムの747エクスペリエンスに移動しました。ボーイング747-400機(デルタ航空6301便)が改造され、普段なかなか見られないCAの就寝スペースや、ファーストクラスキャビン、コックピットなどに入ることができました。経験豊かなCAスタッフが案内してくれましたので、非常に勉強になりました。

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アトランタ最後の目的地は、10年ほど前に開館した公民権人権センターでした。奴隷制で経済が発展したアメリカ南部にあるアトランタ市は、キング牧師などの公民権運動の中心地であることは上でも触れました。このセンターには、公民権取得への歴史を紹介するフロアと、世界各国における人権問題、キング牧師をめぐる展示会の3つのセクションがありました。今回はアトランタ市役所のご協力で、特別にガイドさんに引率していただき、非常に意味深い時間になりました。

真剣に考えている訪問団員
真剣に考えている訪問団員

 

訪問団員曰く:最後の晩餐
訪問団員曰く:最後の晩餐

 

帰国
アトランタからの帰路も仁川空港を経由し、訪問団員は13時間の時差による疲れも感じさせず、元気に福岡に戻ってきました!
5年ぶりに訪問団員と一緒にアトランタを訪問させていただき、姉妹都市との青少年交流の意義を改めて感じました。訪問団員の皆さんは、事前研修を経て、日本では経験することのできない時間を過ごし、大きく成長してくれたと思います。これから、友人や家族など、自身の経験を伝えることで、より多くの方に海外に興味をもっていただければと思います。

元気に帰国!
元気に帰国!

 

今後、訪問団員の報告書を掲載しますので、ぜひご覧ください!